パナソニックは17日、12年度末までにプラズマパネルの研究開発を打ち切る方針を固めた。「次世代」パネルとして有力視される有機ELパネルなど将来の市場拡大が期待される製品の開発に投資を絞り込む。ただ、生産は当面継続し、プラズマテレビや業務用ディスプレーなどの製品を手掛ける。 プラズマパネルの開発は茨木工場(大阪府茨木市)で行っている。パナソニックは需要の低迷や液晶テレビとの競争激化などでプラズマテレビの採算が悪化したため、すでにパネルの生産拠点を3拠点から尼崎第2工場(兵庫県尼崎市)1拠点に集約し、全体の生産量を絞り込んでいる。小型のテレビ生産を縮小させている一方で、利幅が大きい50型以上の大型テレビや電子黒板、業務用ディスプレー向けプラズマパネルを増やし収益重視の戦略を徹底させている。 一方、有機ELパネルについては、13年中の量産技術の確立を目指し、ソニーとの共同開発を加速させる。【