ドイツのクラシックの名歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(DFD)氏の訃報に続いて、日本での声楽界の重鎮であった畑中良輔氏の訃報、更には評論家の吉田秀和氏の訃報にまで接するとは思いませんでした。 思えば1970年代から80年代にかけて、DFD氏は何度も日本にやってきてシューベルトの『冬の旅』に代表されるドイツ歌曲を紹介し、声楽の専門家であった畑中氏がそれを批評し、文学的な表現を加えた吉田氏が加えた評論は更に幅広く読まれるという時代があったわけです。そうした時代は、この3人の訃報によって遠い過去となりました。 DFD氏について言えば、氏の歌唱は理知的に過ぎて冷たいなどと言う人もいますが、例えば『冬の旅』のように絶望的にレベルの低い歌詞と、絶望的にレベルの高い作曲に断裂した楽曲の場合、あそこまで表現の幅を広げていってフィクション性を高め、純粋なアートにしてしまうという行き方は「あり」
先月文部科学省が公表した道徳教材『私たちの道徳』。まずはうちの子に関係する5、6年生用をざっと眺めてみたが、これがひどい。なかなかにひどい。 「江戸しぐさ」が取り上げられていることなどは既に話題になっているけれど、他に気になる点も多々。また、今回の冊子は『心のノート』を改訂したものなので、そこから削除されたり新しく付け加えられたりしたものをみてみると、安倍政権の道徳観が分かるんじゃないかな〜と軽い気持ちで見比べてみたら、想像以上にだだ漏れですごかった。のでいくつか紹介していきます。 分量が多いので後半部のみ。あとテキトーにしかみてないです(偉人伝とかまともに読んでない)。 心のノート 小学校5・6年 私たちの道徳 小学校5・6年(2) ではチェケラッチョ(以下『心のノート』は心、『私たちの道徳』は私と表記)。 心「いま生きているわたしを感じよう」 たったひとつのかけがえのないものを、わたし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く