日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 石ノ森章太郎氏が1998年に没して10年以上になるが、いま改めて氏は偉大なマンガ家だったと感じている。 いっとき、私は氏の作家としての姿勢に疑問を抱いた。 しかし今は、自分の不明を恥じるばかりである。 氏の作品で私がたびたび思い返すのは、その代表作『サイボーグ009』の『移民編』だ。 まずは、今では読むことのできない『移民編』のあらすじを紹介しよう。 --- 009の仲間たちは、ふとしたことから事故に遭った男女を助ける。 ところが男女は救急車も待たずに姿を消してしまう。残ったのは、事故の際に男の腕からちぎれた精巧な義手だった。 現代科学を凌駕する義手のメカニズムに、男女の正体をいぶかしむ009たち。 やがて義手を取
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