立体映像を「さわれる」システム。装置をつけた指を動かすと、画面上の黄色いボールが動き、それにつれて地球儀の画像がゆがむ=茨城県つくば市の産業技術総合研究所で、高木昭午撮影 立体映像を実際に触っているような感覚が味わえ、押したり引っ張ったりして映像の形を変えることもできる新技術を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の中村則雄主任研究員らが開発した。指先の触覚に錯覚を起こさせる技術を応用。人体にメスを入れた感触を再現した手術練習装置などに活用できるという。 「アイ・キューブ・スペース」と名付けられたこのシステムは、指の腹につける振動発生装置(長さ約2センチ)と、指の背に装着し、指の位置を立体カメラに認識させる部品(同約4センチ)、6台のカメラ、裸眼で見られる立体テレビで構成される。使用者が立体映像に指を近づけると、指の位置をカメラが把握、映像に触れる位置で装置が振動し、指先には映像に触ったよ