19年ぶりの日本出身横綱誕生へ。22日の初場所千秋楽で、大関稀勢の里の横綱昇進が確実になり、満員の東京・国技館は沸きに沸いた。日本相撲協会は稀勢の里の取組前から、番付を担当する審判部が新横綱誕生へ動き出していた。 昇進へのよりどころ、安定した成績 「優勝が決まったし、誰も物言いはつけないんじゃない」。日本相撲協会審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は22日正午過ぎ、国技館の通路で報道陣に囲まれた。そこで横綱昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に求めると明かした。 まだ、稀勢の里と横綱白鵬との取組前。この日の相撲内容を見て判断する、というのが理事長の姿勢だった。だが、協会は日本出身横綱誕生への動きを加速させ、22日の審判部の協議では異論はなかったという。 そもそも、今場所が「綱とり場所」の位置づけではなかった。横綱審議委員会が横綱に推薦する内規は「大関で2場所連続優勝か、そ