京都市立芸術大(西京区大枝沓掛町)の学生が、楽器として使う大砲を作った。「体に伝わる音を感じてほしい」と、4日の芸大祭で披露するオーケストラで登場させる。 年間のスローガンに「(美術学部と音楽学部の)共闘」を掲げる同大で、普段は関わりが薄い二つの学部の学生が、何か残したいと考えた。芸大祭のテーマ「弾丸はチョコレイト」から大砲の制作を思いつき、大砲担当の美術学部と演奏をする音楽学部の学生が協力してオーケストラを作り上げる。 大砲は鉄製で、筒の長さは150センチ。炭化カルシウムに水を入れてガスを発生させ、点火すると発砲する仕組み。3台用意した。 オリジナルの曲を作曲専攻の2年池内奏音さん(20)が作った。曲名は「チョコレイト物語」。仲の悪いカカオの民とミルクの民が戦いの末和解をするストーリーで、大砲の空砲の音で和解の祝砲を表現した。 芸祭長の2年廣川秀さん(20)と指揮者の2年松川創さん(25