イギリスの数学者G. H. ハーディ(1877–1947)がその晩年に書いた『ある数学者の弁明』(原題:A Mathematician’s Apology)という本があります原著はInternet Archiveで読めます。。すでに出版された日本語訳もありますが、日本における著作権保護期間は終わっているので、別の翻訳をつくってみました。 これは2019年5月21日に公開した第2版です。PDF版もあります。第2版では訳文を全面的に見直したほか、訳注を大幅に増補しました。(なお、2016年に公開した初版PDFファイルはこちらにあります。) 本文中の注のうち、アスタリスク(*)は原注で、ダガー(†)は訳注です。また後者の訳注に関しては、全部まとめて、簡単な解説を添えて本文の後にも載せてあります。 『ある数学者の弁明』の表紙にも使われたハーディの写真。1927年頃とされる(Wikimedia Co