東海地方で私立小学校や進学塾を運営する「名進研グループ」(名古屋市)が、暴力団など反社会的勢力との関わりを絶つ方針を決めた。暴力団の資金源とされる風俗業者側に計6億円を融資したグループ元代表の男性(65)と親族の影響を、26日までに完全に排除。職員には反社会的勢力との関係遮断を宣誓させ、入校・入塾希望者にも署名を求める。 暴力団排除条例が全国で施行された2011年以降、金融や証券、製造など各業界で暴排への取り組みが進んだが、教育事業者が反社会的勢力の排除を誓うのは異例だ。 元代表をめぐっては、04~05年、愛知県警が指定暴力団山口組弘道会の資金源と認定した風俗店グループ経営者の男性受刑者(58)=警官脅迫事件で実刑判決=らに計6億円を融資していたことが朝日新聞の報道で昨年3月、明らかになった。 風俗店グループは、愛知県や愛媛県にファッションヘルスなど数十店を展開。男性受刑者は「風俗王」と呼