【ジャカルタ=池田慶太】東南アジア諸国連合(ASEAN)は23日、マレーシアで21日に開かれたASEAN首脳会議の議長声明を発表した。 南シナ海問題では、中国の人工島造成を念頭に「軍事化」の動きに初めて言及。「複数の首脳が示した懸念を共有した」と明記した。中国を直接、名指しすることは避けつつ、人工島が軍事利用されることを警戒するフィリピンやベトナムに配慮して、中国をけん制する内容となった。 声明では「軍事化が進む可能性」「軍事プレゼンスの増加」などの懸念が出たと指摘。「航行の自由」の重要性や、南シナ海の行動を法的に規制する行動規範の早期策定も盛り込んだ。国際法に沿った平和的な紛争解決の重要性を強調し、常設仲裁裁判所の審理を通じた問題解決を拒む中国に対し、審理に応じるよう間接的に促した。
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