自身の政倫審出席について記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2024年2月28日午前10時50分、竹内幹撮影 岸田文雄首相は28日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り自ら衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席し、公開の場で説明責任を果たす方針を表明した。首相官邸で記者団に「党総裁として自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」と語った。現役の首相が政倫審に出席するのは初となる。早ければ29日開催の見通しだ。 首相は政倫審が開催されない状況について「本来であるならば政倫審の仕組み、規則に従って開催に向けた一歩が踏み出されるものと昨日も期待していた」とした上で、「与野党の駆け引きの中で開催の見通しが立たないことは極めて残念なことだ」と指摘。「今の状況のままでは、ますます国民の政治に対する信頼を損ね、政治不信がますます深刻になってしまう。強い危機感を感じ