「コンピュータ教室」と聞いて懐かしいと思われる人は、そこそこ多いはずだ。学校にコンピュータの導入が始まったのは意外に古く、1985年ごろといわれている。その後1989年の学習指導要領に情報教育が盛り込まれ、2000年頃までにはほぼ全ての学校にコンピュータ教室が設置された。専用の教室に、1クラス分のコンピュータがズラリと並んだ、アレである。 初期の情報教育は、「スタンドアロンのパソコン」の使い方を覚える事であった。インターネットを使う教育、あるいはインターネットを学ぶ教育は、先進的な学校を除いてはだいたい2001年ごろから手探りで始まっている。 2019年に立案された「GIGAスクール構想」によって、2021年度にはほとんどの公立小中学校で1人1台端末の環境が整備された。もちろん全ての端末は、普段の教室からインターネットへ接続できる。初めて学校にコンピュータ教育が導入されてからおよそ35年ほ