今春、ショートサーキットや敷地内での雪上走行などで先行試乗したトヨタ『bZ4X』とスバル『ソルテラ』の、公道での試乗会が実施された。トヨタとスバル初のBEV(バッテリーEV)で初の公道、初の長距離走行となったが、そこで改めて浮き彫りになったのはEVの本質的な価値と、エンジン車の延長という発想から抜け出せていない現実だった。 航続距離のカタログ数値は目安でしかない トヨタ bZ4X今回は、トヨタとスバル共同企画の形式となり、東京を出発して、静岡、名古屋、金沢、軽井沢、そして東京へ戻る道筋で、各区間を選んでの体験となった。私は、金沢から軽井沢までの行程約262kmを選び、bZ4Xとソルテラを途中で乗り換えての移動となった。 急速充電を途中で1回行ったが、WLTCで540km(今回の試乗車は4輪駆動であったため)という一充電走行距離性能を持つ両電気自動車(EV)の電力量が足りなかったわけではない