2020年12月08日11:57 カテゴリ 欲しかったものは親の「関心」 私が子供の頃に一番欲しかったもの それは 自分に対する親の「関心」だ。 自分に向けてもらえる親からの関心 それが自分の子供時代にはあまりにも欠けていたのだな、と大人になってからしみじみと思う 父方の親戚の中に、一人とびぬけてきれいなまるで女優さんのような伯母がいた。 この伯母に対する母親の悪口も普段からさんざん聞かされてはいたが 私は自身の親とは全く毛色の違う、この上品な伯母にひそかに憧れていたものだ。 どことなく女優の岸恵子に似ている人だった この伯母が何かの用事で家に来ていた時のことだ。 小学校の頃、漫画家になることが夢だった私は、 近所の駄菓子屋で当時一枚一円で売っていたわら半紙を買っては その紙をコミック本の大きさに切り、それに自作のマンガを書いて表紙を作り、 横をホチキスで閉じ、マンガ本に見立てたものをたく