「イラン文明を消滅させてやる」とまで息巻いたトランプが、土壇場で2週間の停戦に合意した。ニクソンと同じ「マッドマン戦術」で敵をねじ伏せようとしているが、ベトナム戦争以上の失敗に終わると、米英メディアは分析している。 「狂ったふりをして相手を屈服させろ」 ベトナム戦争が泥沼化していた1960年代末、リチャード・ニクソンは側近のハリー・ハルデマンにこう打ち明けたという。 「北ベトナム側に、俺はもう何でもやりかねないと思わせたい」 いわゆる「マッドマン・セオリー(狂人理論)」と呼ばれる外交戦術だ。これに基づき、ニクソンの国家安全保障担当補佐官ヘンリー・キッシンジャーは、北ベトナムへ秘密裏にメッセージを送った。 「もう大統領を止められない。核兵器を使うかもしれない」 マッドマン理論の理屈は単純だ。指導者が「何をしでかすかわからない気が触れた人間」に見えれば、相手は恐れをなして交渉のテーブルに着くは

