「Web標準Blog」にて、HTML5やCSS3など、策定途中にある新しいWeb標準仕様についてしばしば取り上げていますが、ふと「いつになったら使えるのかなあ」などと考えてしまうときがあります。 新しいWeb技術を利用することのむつかしさに、「対応しているブラウザーと、そうでないのがある」というものがあります。Web標準への準拠度が各ブラウザーで異なるため、準拠度の低いブラウザーでは、同じ表現を求めることがあるからです。 しかしながら、閲覧環境の多様化により、すべてのブラウザーに対し同等の表現を提供することには疑問ももたれており、「基本はどのブラウザーでも。高機能なブラウザーではそれ以上を」といった考えも生まれてきています。今回は、“Progressive Enhancement”と呼ばれるこの手法について、また新しいWeb標準をいつ、どう利用するべきなのかについて考えてみたいと思います。