千利休自刃の原因とされている山門事件、それは大徳寺で起こりました。 山門事件とは、利休をモデルにした木像が大徳寺の山門上に安置されたことで、豊臣秀吉の怒りをかってしまった事件のことです。 ですが、さまざまな歴史検証が行われてくると、どうやら、この事件は捏造されたのではないか、こじつけられたのではないか、という説が有力になってきたんですね。 自由都市 堺 戦国時代、利休の出身地である堺という都市は、鉄砲製造と海外貿易の拠点として、どの大名にも属さない自由都市でした。 中国、フィリピン、ジャワ、スマトラと交易が盛んで、時代の最先端の技術と情報があふれる当時の日本で最も魅力的な街だったんですね。 その堺で製造販売される鉄砲という最新兵器は、この頃、凄まじい需要がありました。 なにしろ世は戦国時代なのです。下剋上が嵐のように吹き荒れているのですから、大名たちが自衛のために血眼になって入手しようとす
