ブックマーク / tokimaki.hatenablog.com (13)

  • ときまき!サイト移転予定のお知らせ(最後のご挨拶) - ときまき!

    これまで、20を越える数のブログやウェブサイトを運営してきた。そのなかでも「ときまき!」には特別な思い入れがある。はてなブログという場がなければ、あるいはのべらっくすさんの『短編小説の集い』がなければ、書かれることのなかったであろう物語がある。 魚崎とき、海鳥まき、深見クラゲ、月波ツカサ、それから五条ダンのキャラクターは、はてなブログだからこそ生まれ、のびのびと好き放題にやってこられたところがある。読者の皆さまのおかげでもあり、心より感謝申し上げたい。 ゆえに大変名残惜しい。このたび、はてなブログを去ってWordPressにサイトを移転することとなった。 これは巷でよく言われるSEOがどうのマネタイズがどうのは一切関係なくて、ひとえに複数のブログを運営するなかで維持コスト・管理コストを負担し切れなくなった理由が大きい。 読者の方はご存知かもしれない「Webライターとして生きる」や「タロット

    ときまき!サイト移転予定のお知らせ(最後のご挨拶) - ときまき!
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    keisolutions 2018/09/13
    はてなの最後の良心、ときまきさんがいなくなったらチルドさんの炎上にツッコむ人がいなくなってしまう……(そこ?)/冗談はさておき新天地でのブログも読ませていただきます。ツイッターフォローしました。
  • サンタクロースと嘘つきの告白(掌編小説) - ときまき!

    老人は音もなく曲芸師のように、二階のバルコニーへと飛び降りる。 クリスマスの静かな夜。ふんわり積もった雪が、老人のかすかな足音さえも吸い込んでしまう。 赤色のもこもことした衣装を身にまとい、長い白髭を生やし、大きな白い袋を肩から提げた老人はにっこりと微笑んだ。 「この家が最後の《プレゼント》かな」 外側からかんぬきを抜いて木窓を開けると、もう一枚のガラスの窓がある。窓の向こうは子ども部屋らしい。小さな女の子がベッドで眠っている姿が見えた。 老人はふところから細くて長い、魔法の杖のようなものを取り出す。 「ふぉっふぉっふぉっ、メリークリスマス」 二階の窓から子ども部屋へとうまく入り込み、ベッドへと目を向ける。女の子は首まで布団をかぶって、目を閉じている。 起こさないように、そーっと部屋を見回す。月明かりにぼんやりと照らされるのは、ベッドと小さなテーブルしか置かれていない、少女が住まうには簡素

    サンタクロースと嘘つきの告白(掌編小説) - ときまき!
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    keisolutions 2018/03/04
    めっっっちゃ面白かったです!/id:sechsmerquise これ読んで!
  • 文章にユーモアを与えるレトリック「誇張法」の使い方 - ときまき!

    誇張法はユーモアの修辞技法です。何かを大げさに表現することで文章に面白味を加える、あるいは語り手の心理・感情・思考を強調するときに使います。 たとえば常套句では、次のようなものが誇張法にあたります。 あまりの美味しさにほっぺたが落っこちそうになった ラクダが針の穴を通り抜けるよりも、ずっと難しい 風よりも速く駆けてきた いずれの表現も、客観的事実として見れば「嘘」を言っています。三ツ星レストランの高級料理もほっぺたを落とすことはできませんし、ラクダが針をくぐるのはそもそも不可能です。陸上競技の金メダリストだって、1秒間で30メートルも先へ進んでしまう台風の速さには敵いません。 誇張法の質は、客観的に「偽」であり主観的に「真」であるところにあります。つまり、ほっぺたが落ちるのも、針穴を通るより困難なのも、風よりも速いのも、語り手の心理としては理解できるし、共感できるのです。 私的に気に入っ

    文章にユーモアを与えるレトリック「誇張法」の使い方 - ときまき!
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    keisolutions 2016/11/19
    「人間失格」の序盤はとても好きなのですが、こういうことだったのか…
  • 「「「多重鍵括弧」」」の是非と複数人が同時に話す描写の書き方 - ときまき!

    「多重鍵括弧」とは鍵括弧を重ねて用いることにより、複数人が同じ台詞を重ねて発したように読解させる修辞技法のひとつである。 例えばN氏とS氏とZ氏が同時に「やっほー」と声をあげるシーンで 「「「やっほー」」」 と鍵括弧を重ねて書くのが多重鍵括弧の用法である。 以前、創作クラスタでは多重鍵括弧の是非が話題となった。 「まったく、最近のライトノベルは~」というありがちな批判だが、多重鍵括弧について言えば立派なレトリック(修辞技法)であると断言する。また、これをライトノベルの専売特許とされても困る。純文学であっても、必要ならば多重鍵括弧くらいは使うだろう。 私はかねがね主張しているが「小説とは何か」「文学とは何か」を突き詰めて考えていったときに、ライトノベルと純文学とのあいだに差異は存在せず、ましてやそれを対立構造として優劣をつけようなどというのはもってのほかである。 多重鍵括弧は書記素配列のレト

    「「「多重鍵括弧」」」の是非と複数人が同時に話す描写の書き方 - ときまき!
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    keisolutions 2016/09/23
    同時に言った。あー、そうかこれで済むのか…
  • 小説における俯瞰・アオリ・遠近法の描写例(序次法のレトリック) - ときまき!

    例えば漫画を勉強している人は、ストーリーやキャラの作り方に加えて、画力アップのための描写技法を学んでいます。コマ割り・人物パース・遠近法などですね。 「描く」か「書く」かの違いはあれど、小説の描写においても遠近法・アオリ・俯瞰を書くための技法があります。今回は描写術の基中の基。序次法(じょじほう)のレトリックを学びます。 1.俯瞰で描く このようにビルの屋上から街を見下ろしているようなシーンで使われるのが俯瞰です。俯瞰を効果的に描写している具体例を挙げてみます。 街を見おろすような位置にある、ひときわ高いそのビルの屋上に、ちっこい塊のような人影がひとつ、丸まるようにして座り込んでいた。 (引用:上遠野浩平『ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド』p.23 電撃文庫) 簡単そうに思えて、しかし意識しなければ書くことのできない一文です。上記描写における役割を3つに分けて考察していきます

    小説における俯瞰・アオリ・遠近法の描写例(序次法のレトリック) - ときまき!
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    keisolutions 2016/09/22
    勉強になります(いや、マジで!)
  • 小説の描写に《動き》を与える方法 - ときまき!

    小説の描写に動きがほしい!」と思ったときは、以下の2つを意識しましょう。 結果ではなく過程を描くこと 動作を分割すること ここでは私の書いた文章を「悪例」、実作品の描写を「好例」として、比較しながら解説していきます。まずは描写がのっぺりとしている「悪例」から。 悪例1 彼女はテーブルの上に置かれていた箱から、銀色の輪っかを取り出した。(例文) 上の文章では「女性が箱から輪っかを取り出す」という結果を書き急ぎすぎています。読者に情報を伝えることは大切ですが、情報開示はワンテンポ遅らせるのが秘訣です。 プロの小説家は、次のように描写します。 ☆好例 彼女は、テーブルの上に置かれていた箱を引き寄せ、蓋を開いた。中の透明なビニール袋を取り出す。袋には銀色の金属製のわっかが入っていた。 (引用『ボクハ・ココニ・イマス 消失刑』梶尾真治/光文社) 「箱からわっかを取り出す」という動作を「引き寄せる」

    小説の描写に《動き》を与える方法 - ときまき!
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    keisolutions 2016/09/21
    情報を待機させる…ああ! 消失刑気になるので読みます!
  • 読者のいない小説をそれでも完結させるということ - ときまき!

    ネット小説で連載をやっていると、あゝ悲しきかな、更新のたびにpv数が減っていく。終いには最新話を更新しても、pv数はゼロのまま。自分の小説を誰も読まなくなってしまった事実に、そこで気がつく。 私は今まで「魔法のiらんど」「エブリスタ」「ライトノベル作法研究所」「FC2小説」「小説家になろう」「カクヨム」など、さまざまな小説投稿サイトで活動してきた。連載をやっていて《読者がだんだんと減っていく》という恐怖はいつもあった。 pv数が減るのは、もちろん読者が悪いのではない。すべては筆者(私)の実力不足が原因であり、言ってしまえば作品が面白くない。とはいえ、連載で書き始めてしまったものを今さら撤回はできない。だからこそ《今連載している作品をどうすればいいのか》という葛藤が生じる。 一番簡単なのは、未完のまま放置して、筆を折ってしまうことだ。ネット小説の世界でも「エターナる」「エタる」といったスラン

    読者のいない小説をそれでも完結させるということ - ときまき!
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    keisolutions 2016/03/10
    なんだか胸が締め付けられた。何のために書くのか、わすれそうなときにまたこの記事を読み返したい。短編にして逃げてしまうことももうやめよう。
  • 小説原稿を1日2万文字書くには、どうすれば良いのか - ときまきドッペル!

    小説家の西尾維新さんは1日に2万文字を書く」という話を聞いた。私も集中して原稿執筆に時間が取れる機会を得たので「1日2万文字」を目標に挑戦してみた。 ―― へえー、文字数で! 1日でどれくらい書かれるのですか? 西尾 今は、基1日2万字です。 引用:西尾維新さん - あのひとの「ほぼ日手帳」 - ほぼ日手帳2014 どのくらいの時間があれば、2万文字書けるの? 私の場合は、2万文字を書くのに平均して10時間を要した。つまり筆速は2000字/時となる。お恥ずかしい話、1日2万文字に2週間ほど挑戦をして、これを達成できたのはわずか2日間だけだった。日速1万文字までならば、根気と時間さえあれば乗り切れる。 けれど日速2万文字となると、厳しい。実際にやってみると分かるが、到底不可能ではないかと思われる。凄まじい集中力の持続がなければ、2万字には到達しない。私が2万字を達成した2日間は、実のとこ

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    keisolutions 2016/03/09
    欄干の導きに目が覚めた…ただテキスト打ってあとで全消ししていたので、やり方考えなきゃと思っていたので本当に参考になりました。
  • 第2回ショートショートコンテストの審査員特別賞に選ばれました! - ときまき!

    お久しぶりです、海鳥まきです。 今月は多忙に多忙を極めましてとてもブログ更新の時間が取れず、ご心配をおかけしてごめんなさい。私は元気です。(ぐるぐる目 日、ケータイ小説サイト『星の砂』にて、第2回ショートショートコンテストの優秀賞発表がありました。 ケータイ小説&コミック【星の砂】第2回ショートショートコンテスト優秀賞発表 私の投稿した『グランマーク・フライトバルト氏の死に関して(海鳥まき)』は、嬉しいことに審査員特別賞に選ばれました。 小説で何かの賞を獲るのはこれが初めての経験で、作品を読んでくださった方からもご感想をいただけて、当に嬉しくて嬉し泣きです。読者の方々に深くお礼申し上げます。 出版社の賞ではないため、プロデビュー云々といった話とは関係がないのですが、これを糧としてさらなる創作活動に励み、物語構成と描写技術の向上に努めたいです。まだまだ研鑽を積まなければ、足りません。 書

    第2回ショートショートコンテストの審査員特別賞に選ばれました! - ときまき!
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    keisolutions 2016/02/20
    読ませていただきました! 短いのに世界観が広い…。宝物とは一体何だったのだろうか? ときまきさんの更新を読むと、なんだか元気が出ます。作品とときまきさんが別々に元気なことにすごく憧れます。
  • 広告ブロックでWebメディアは衰退しないし、アドブロッカーはフリーライドではない - ときまき!

    燃え上がっている話題に便乗して、炎上PVを稼ぐのは正直どうかと思いますが……。 ええやん! どんどん燃やそ!!! 「Webメディア運営者 vs アドブロッカー」という対立構造の誤謬 広告ブロックのアプリが氾濫すれば、広告収益でブログやサイトを運営している人は、損失を被る。ゆえに広告ブロック問題を語るときに『Webメディア運営者 vs 広告ブロッカー』という対立構造が用いられるのんやけど、これは大きな間違い。 上の図のような構造は、前提として間違ってるんやね。 Webメディアがユーザーに対して、記事コンテンツを提供しているのは正しい。しかし『ユーザーがコンテンツの対価として、運営者に収益を与えている』というのは間違い。 上図のような認識だと『コンテンツの対価を支払わない広告ブロックユーザーはフリーライド(ただ乗り)をしている!!』といった発想をしてしまう。 実際は、ユーザーはコンテンツに対し

    広告ブロックでWebメディアは衰退しないし、アドブロッカーはフリーライドではない - ときまき!
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    keisolutions 2015/09/20
    本当にかわゆす❤️ そして広告についての考え方、納得! 今論じていることのさらに先を書いていますね!
  • このブログについて|四周年記念 - ときまき!

    このブログは何なの? 登場人物紹介 魚崎とき(うおざきとき) 海鳥まき(うみどりまき) 月波ツカサ(つきなみつかさ) 深見くらげ(ふかみくらげ) 五条ダン(ごじょうだん) 運営者と連絡先 他の運営サイト おわりに ときまき!を2014年9月13日に開設してから、ちょうど4年が経ちました。 ここまで継続できたのはひとえに読者の皆様のご支援とご声援のおかげです。はてブやスターも、とても励みになりました。この場を借りて心からの感謝を申し上げます。 まだまだ至らぬところもありますが、これからも頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。 (ときまき!一同) このブログは何なの? (海鳥まき) 「ところで、このブログって結局のところ何なんですか? なんか文体とかコロコロ変わりますし」 (魚崎とき) 「なに言うとーのん!! 此処は狂気と混沌の生み出す一大創作実験場やで!!! うちらはブログで、

    このブログについて|四周年記念 - ときまき!
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    keisolutions 2015/09/13
    まきたん、カワユスなあ…❤️
  • 私撰、刺激的な小説(暑さを恐怖で吹っ飛ばす厳選12冊) - ときまき!

    あついねー、あつくて溶けてしまいそうやわ。 生まれ変わったらクラゲになりたい……。 画力が溶けてる!!! きょう紹介するんはアレやね、あれあれ。 読んだから、えーっと、おすすめのを、えーっ、読書の夏ってことで……いやしかし読んだって1年も経てば記憶からすっかり抜け落ちて感想書けへんのやけどな、ぶっちゃけ。 筆力も溶けてる!!! 私的に読んで良かったと思える刺激的な小説まとめ ※昔に読んで内容を忘れているものが多いためあらすじ紹介はできない。でも良かったことは覚えているんだ……。 ※刺激的/暑さを恐怖で吹っ飛ばす、とはいっても、紹介する作品はホラーとは限らない。ホラーではないが、痺れたりぞっとしたり打ちのめされたり憂になったり心を闇のなかにずぶずぶと沈めてくれそうな素晴らしい小説も紹介していきたい。 1.黒冷水(羽田圭介) 兄弟、姉妹がおる人は「あるある」と思うやろけど、妹とか弟って、

    私撰、刺激的な小説(暑さを恐怖で吹っ飛ばす厳選12冊) - ときまき!
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    keisolutions 2015/08/09
    いろいろ刺激的すぎるブログ楽しいです! 米澤穂信さんの本をまず読もうと思います! 読んでて興奮してしまいました!
  • 小説のプロット作成を支援する占いツールを作りました! - ときまき!

    ちょっと変わったWebサイトを作ってみた。 プロット作成(物語設計)を占いで支援するサービス、名付けて「タロットプロット」 156枚のキーワードカードを使って、ストーリーやキャラ設定を掘り下げることができる。創作のアイデアツールとして小説漫画を書く人のお役に立てればと思う。 使用方法 占えるのは以下の5項目。 テーマ(主題/1枚引き) ストーリー(筋書き/9枚引き) キャラクター(登場人物/9枚引き) ペルソナ(人物像/7枚引き) ワールド(世界観/12枚引き) それぞれについて実際の占い例を元に紹介していきたい。 1.テーマ設定を行う カードを1枚だけ引いて、小説のテーマをさくっと決めたいときに使う。 お題小説、即興小説のトレーニングにも活用できる。 試しに占ってみると以下のような結果が出てきた。 【テーマ:主題設定】 キーワード:《自信》 自信に満ち溢れており実力を最大限に発揮できる

    小説のプロット作成を支援する占いツールを作りました! - ときまき!
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    keisolutions 2015/07/04
    すごく面白いです! この発想がすごいとしか!
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