人々が合理的に寄付をしようと考えれば考えるほど、実際には、より感覚的に寄付をする傾向にあるようです。 寄付者の中でも、寄付の効果を最大限にするため、より合理的に寄付を決定し、寄付先NPOが効果的にそのお金を使ってくれることを望む人が増えてきていますが、他者に対する共感や同情、自己満足など、寄付の大半は感情的な動機によって行われているようです。さらに、分析的な思考は、人間が本来持つ寛容さを阻害するものであると指摘されています。つまり、人間は考えれば考えるほど、結果として、寛容さを失ってしまい、寄付をしなくなる傾向にあるということです。 ペンシルバニア大学の心理学者による実験では、2つの架空のNPOについて被験者に寄付の意向を聞いています。1つ目は、団体の目標を効率的に達成していて、予算の20％を広告費に投下している団体で、もう1つは、同様の目標を達成するのにもっとお金が必要な状況にあり、広告

NPOセクターが成長・拡大していくにつれ、米国では、大手コンサルティング会社がNPO向けのコンサルティング・サービスを提供するようになっています。 これまでは、コンサルティング会社の社員がプロボノでNPOを支援するというの見慣れた光景でしたが、無償のボランティアではなく、有料のコンサルティング・サービスを提供するということです。一般的には、企業に対するコンサルティング料よりも割引きされた料金体系となっています。 これまで、NPO向けにサービス展開をを行ってきたコンサルティング会社としては、下記のようなものが挙げられます。 ■ブーズ・アレン・ハミルトン（Booz Allen） 2007年にNPO向け部門を設立し、企業向けと同様のサービスを提供 ■モニター・グループ（Monitor Group） 2007年にNPOを支援するためモニター研究所（Monitor Institute）を設立 ■アク

NPO NPOの「就業」実態と の「就業」実態と 雇用創出の課題 雇用創出の課題 労働政策研究・研修機構 労働政策研究・研修機構 小野晶子 小野晶子 NPO NPOの担い手 の担い手 ボランティア 「就業」者 雇用者 無償ボランティア 役員 正職員、パート、 アルバイト、派遣、出向等 役員 請負等 有償ボランティア？ 団体の年収別 有給職員・ボランティア割合 団体の年収別 有給職員・ボランティア割合 データ出所：JILPT実施「NPO法人における能 力開発と雇用創出に関する実態調査」 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 円 ～ 4 9 9 万 円 ～ 9 9 9 万 円 ～ 2 9 9 9 万 円 ～ 4 9 9 9 万 円 ～ 9 9 9 9 万 円 1 億 円 ～ ％ 正規職員 非正規職員 有償ボラン ティア 無償事務局 ボランティア 無償その他 ボラ