いつものように口と膣を犯される。髪をつかまれ喉の奥まで銜えさせられる行為にも、前戯もなしに挿入されることにも、もう慣れた。男達は自身が満足するまで私を犯し続ける。私は他人事のように。違う世界の人の事ようにそれを見る。そして終わるまでただ待つ。からっぽの頭で。ただただ待つ。 気がつくと部屋には誰もいなかった。もう事が済んだようだ。噎せ返るような男の臭いが染み付いた部屋。拘束された手足はズレを起こして赤く腫れている。何日過ぎたのかはもうわからない。最初のうちは、彼らに対して怒りがあった。しかし、時が経つにつれ、怒りは恨みに。恨みは辛みに。そして辛みも次第に摩耗して、何の感情も抱かなくなっていた。その時からだろう。もちろん、彼らが使った薬のせいもあるのだろうけど、その時を境に決定的に、思考が散漫とし、物事を考えることが困難になった。今考えられるのは一つだけ。家族のことや、脱出方法、復讐といったこ