仕事を辞めるときも、恋人と別れるときにもよく「価値観がちがう」という理由があげられるけど「なんの価値?」と聞くと、答えられないことが多い。 「選ぶものがちがうから不快」という不満のなかには、自分が譲れない大事なものがあるから、解像度を上げてちゃんと知ったほうが後々のためにいいのにな、と思う。 ************ たとえば仕事で、「成長を求められるのがいやだ」と不満を感じて、自分は毎日毎年同じでもよくて、とにかく穏やかに単調に働きたい、という場合、どうしてもそれが合わないし我慢できないとわかったなら、辞めて職場を変えたほうがいいと思う。 でも、それを「価値観が合わなかった」の一言で済ませたり、「あの会社がおかしい」と片付けるのはもったいないなと思う。 「大事にしているものがちがう」と気がつくのは、不快や不満やガマンをしているなかにある。 怒りも、大事なものが傷つけられたときに起こる感情