あずかりやさんは、ただもう、あずかってと言われたものをあずかり、それがどんなものだろうと、一日百円。奇妙な商売ですね。 最初に期限を決めて前払いしてもらい、期限を過ぎても取りに来なかったら、あずかりものはいただきます。 そして売れるものは売り、使えるものは使い、処分すべきものは処分します。 質屋と決定的に違うのは、「お金をいただいてあずかる」ところでしょうか。 あずかる行為を純粋に仕事としています。 こんぺいとう商店街にある「さとう」というのれんがかかっている民家のようなお店が、このお話の舞台になります。 店主は桐島透という青年ですが、子供の頃に目を悪くして見えません。 ここはもとは和菓子屋でしたが、透が子供の頃に母親が去ってしまい店じまいとなってしまいました。サラリーマンだった父親も出ていって、ひとり残された透は17歳の時に「あずかりや」という商いを始めたのでした。 話しはとても静かなト
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