増殖する横浜駅が日本を埋め尽くしていく…というSFを読みました。 作者は柞刈 湯葉(いすかり ゆば)さん、生物学研究者で福島県出身らしい。 作品名はシンプルに『横浜駅SF』。 無限に広がり続ける巨大な構造物…という構成から、最初にマンガの『BLAME!』が思い浮かんだんですが、オマージュであると作者の後書きでも触れられていますね。 主人公は駅の外、海沿いの土地に生まれ育った青年、三島ヒロト。 日本本土のおおよそは横浜駅に覆われてしまっていて、ヒロト達のように外で暮らしていける土地はごく僅か、それもほとんどは駅から排出される不要物に頼った暮らしをしています。 駅の中に入れるのは『Suica』を体内に埋め込んだ人間だけ。特例として、小学校入学前の子どもだけはSuicaなしでも駅構内への立ち入りが許されています。 ふとした縁で、青春18きっぷを手に入れたヒロトは生まれて初めて駅構内に入り、期間限
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