「ミラーレス一眼」が売れている。レンズから入った光を、鏡を介してファインダーからのぞく「一眼レフ」に対して、撮像素子が捉えた絵をそのまま液晶で見る。レンズを交換していろんな視点で世の中を見られるという一眼レフの魅力は引き継いでいる。 2008年の、パナソニックの「LUMIX DMC-G1」から始まるミラーレス一眼だが、販売台数ではレンズ交換式カメラの3割を占めるまでになっている。もっとも、わたしのまわりでは、ミラーレスを買う人はもっと多い印象がある。ブランドと機能とデザインのバランスの上に立っている商品だけに、この変化、ちょっと興味深い。 同様に一眼レフの世界を大きく変えたとモノいえば、わたしにとって最も印象的なのは、まだ銀塩の時代の「EOS Kiss」である。それまで、一眼レフといえば、プロの仕事の道具かオヤジの趣味の世界に限られていた。ところが、そのテレビコマーシャルを見たとたん、わた