ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (4)

  • 「貨幣」創造者としての商業銀行 - himaginary’s diary

    Think outside the box(totb)さんが、超過準備への付利批判に反論する一連のエントリを書かれているが、その中で4年前のクルーグマン=キーン論争のまとめ(John Carney、UnlearningEconomics)にリンクしている。この論争については小生も当時触れ、Roweの見方を翁−岩田論争における「植田裁定」に準えたことがあったが、totbさんがリンクしたまとめでは、Roweとクルーグマンは論争の敗者として扱われている。そして、その敗北を決定付けた一つの要因とされているのが、表題のトービンの1963年の論文(原題は「Commercial Banks as Creators of "Money"」)である。 totbさんの別のエントリでは、このトービン論文を引用したBOEの「Money creation in the modern economy」論文(cf, こ

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  • 排出権オークション収入と減税の抱き合わせは是か非か? - himaginary’s diary

    昨日紹介したマンキューの主張について、アパラチアン州立大学教授のジョン・ホワイトヘッド(John Whitehead)がブログで異議を唱えている(Economist's View経由)*1。 昨日のエントリから、ホワイトヘッドの批判の対象となっているマンキューの主張を引用すると、以下の通り。 経済的効率性の観点から言えば、炭素排出権の価格は、高いエネルギー価格という形で消費者にそのまま課せられるべきなんだ。消費者はその高価格に基づきエネルギー消費の最適値を決める一方、所得税や給与税の軽減によって補償を受ける。そしてその減税を賄うのは、排出権のオークションから上がった収益ということになる(当は炭素税の方がいいんだけどね)。 これに対し、ホワイトヘッドは、そうした排出権オークション収入と減税の抱き合わせは完全に間違っている(The twinning [of cap-and-trade auc

    排出権オークション収入と減税の抱き合わせは是か非か? - himaginary’s diary
  • サムナー「流動性の罠なんてものは存在しない」 - himaginary’s diary

    Nick Roweが貨幣数量方程式を取り上げた6/15WCIブログエントリにスコット・サムナーが寄せたコメントについて、ケインズの一般理論の15章を引用して小生がコメントしたところ、突然サムナーが猛反発したので驚いた。 具体的には、MV=PY式における貨幣の流通速度Vよりも、M=kPY式におけるマーシャルのkの方が自分にはしっくり来る、とサムナーがコメントしたので、一般理論の15章でケインズは、V(ケインズの表現では貨幣の所得速度)が関係するのは貨幣M全体ではなく、貨幣のうち取引に関係する部分M1だとしていますよね、と小生が指摘したところ、サムナーから以下のような反応をもらった。 With all due respect to Keynes, the quotations you provide are horribly confused. His statement that if yo

    サムナー「流動性の罠なんてものは存在しない」 - himaginary’s diary
  • ニューケインジアンは今や時代遅れ - himaginary’s diary

    康志氏や土居丈朗氏のニューケインジアン理論礼賛に喧嘩を売るようなタイトルになってしまったが、オーストラリアの経済学者ジョン・クイギンがそう書いている(Economist's View、デロングまとめサイト経由)。 クイギンは今年に入ってから、「論破された/時代遅れになったドクトリン(Refuted economic doctrines)」シリーズというのを自分のブログで始めており、これがその7目。ちなみにこれまでの6は以下の通り。 効率的市場仮説(2009/01/02) 民営化(2009/01/03) 大平穏期(2009/01/05) 年金の個人運用(2009/01/23) 均霑理論(2009/02/01) 中央銀行の独立性(2009/03/13) 今回のエントリでクイギンは、アカロフとシラーの共著「アニマル・スピリット」を俎上に上げ、ニューケインジアン経済学の発展に多大な貢献をし

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