JR北海道でずさんなレールの保守管理が横行していたことを受け、国土交通省は鉄道会社に対する監査強化に乗り出す。 同省では現在、32人の鉄道安全監査官を中心に約180人体制で監査を行っているが、全国で約200社ある鉄道会社が監査を受けるのは通常5年に1回程度。今後、監査要員の増員のほか、一部の記録などを抜き取って点検する従来の監査手法などについても改善を検討する。 鉄道会社に対する国交省の監査は従来、技術系職員が兼務で行っていたが、2005年4月に起きたJR福知山線脱線事故を受けて監査体制が強化された。06年度には監査専門の鉄道安全監査官を新設。同監査官を中心に、定期的に行う「計画監査」、トラブル発生に伴って実施する「特別保安監査」を行っている。