福島第一原発4号機の現在の状況 東日本大震災で被災した福島第一原発のうち、使用済み燃料プールで火災が起きた4号機で、燃料を冷やすために入れている水が想定したほどプールにたまっていないことがわかった。東京電力によると、水が漏れている可能性があるという。事故収束に向けた工程表では、4号機原子炉建屋の耐震補強は7月までに終わることになっているが、東電は、水が少ない原因がわからなければ工事に入れないとしており、工程に遅れが生じる恐れがある。 4号機は地震発生時には停止中で、燃料はすべてプールに移されていた。燃料集合体の数は1〜6号機の中で最も多く、燃料から出る熱による水の蒸発量も最も多い。東電は連日、放水車で水を入れて燃料を冷やしている。 この数日間の注水量は1日140〜210トン。燃料による蒸発量は1日70トンと見積もられ、プールの水位は上がっている。だが、上がり方は想定より少なく、1日あ