今夏から本格徴収が始まった富士山の入山料(保全協力金)。県は登山期間中に連日、富士宮、御殿場、須走の3登山口5合目に徴収窓口を設けるほか、休日などの早朝にはマイカーからの乗り換え駐車場の一部でも受け付ける。一方、登山者からは「支払いができなかった」「場所が分かりづらい」との声が上がるなど、徴収態勢に課題も浮かんでいる。 8月最初の日曜となった3日早朝の水ケ塚駐車場(裾野市須山)。マイカーから富士宮口5合目行きシャトルバスに乗り換える登山者に、徴収員が「保全協力金をお願いします」と声を掛け続けた。千円札1枚を渡した焼津市の会社員男性(32)は「任意なら気持ち良く支払える。入山料で富士山の美しさを保ってほしい」と話し、バスに乗り込んだ。 ただ、バス乗り場からは早めの乗車を呼び掛けるアナウンスが。発車間際に到着し、窓口の前を足早に素通りする人も多かった。 一方、富士宮口5合目に直接、ツアー