東芝、富士通、VAIO(ソニーから分社化)が事業統合に向けて検討段階に入ったと報道されています。しかし、この報道には強い違和感を覚えます。まず多くの人がしっくりしない感じを持つのが、「なぜVAIOが?」という思いでしょう。東芝と富士通ならともかく、なぜVAIOとも事業統合するのか? 正直なところ当事者のVAIO本体も驚いているのではないかと勘繰りたくなります。 3社の事業が統合するメリットは、部品調達や販路拡大といった一般的なもの。パソコンの出荷台数がジリ貧状態ですから、規模を大きくして生き残りをかけようとする戦略は常套手段です。戦略そのものに違和感はありません。しかし、統合相手にVAIOが入っていることに妙な感覚を覚えます。 事業統合に最も積極的なのは東芝。”不正会計”問題で矢面に立たされている東芝は、事業整理に躍起です。利益の水増し額が多かったPC事業は整理対象の筆頭。一刻も早く外へ出