秋田県鹿角市十和田の大湯温泉郷に28日、道の駅「湯の駅おおゆ」がオープンする。「地域の縁側になる」をコンセプトに建築家隈研吾さんが設計した建物が並び、地域の新たな観光拠点としての期待がかかる。 約2万4000平方メートルの敷地に、秋田スギを使った軒が印象的な平屋の建屋、「市日(いちび)」と呼ばれる伝統の朝市を開催する別棟などを配置した。 地域ブランド「かづの牛」が味わえるカフェもある。子どもが遊べる池や足湯は源泉を使っている。 隈さんは設計に当たり、秋田の建築資材を現地で視察した。能代市の製材会社がスギの間伐材で作る「円筒LVL(単板積層材)」に注目し、ブドウの房のような装飾や丸いイスなどとして内装に取り入れた。 鹿角市が整備し、秋田市で秋田県産品販売などを手掛けるノリット・ジャポンが指定管理者として運営する。 湯の駅の浅利裕子駅長は「鹿角の自然や魅力を体感できるようなイベントを考えている