電気の使用量を細かく計れる新型の計測器として、東京電力が家庭などに設置している「スマートメーター」で、部品の一部が発熱する不具合が、おととしから去年にかけて16件起きていたことが分かりました。これについて、消費者庁は火災事故としていますが、東京電力は公表していませんでした。 東京電力によりますと、去年8月までの約1年間に、東京都内などで計測できなくなる不具合が16件相次ぎ、メーターを調べたところ、内部にある7ミリ四方の基板の一部が、発熱によって変色していたということです。 東京電力は「スマートメーターには燃えにくい部品が使われ、火や煙が出たり建物などに燃え移ったりする危険性はない」としていますが、機器に問題があったとして、今年度中にすべて交換する予定だということです。 この不具合について、消費者庁の事故情報データバンクシステムには火災事故として掲載されていますが、東京電力は公表していません
東京 中野区にある多目的施設、「中野サンプラザ」を解体して、1万人を収容できるアリーナなどを建設する計画をめぐり、酒井直人新区長は、検証委員会を設置して、計画の見直しを進める考えを示しました。 酒井新区長は就任後、初めての記者会見で、「『中野サンプラザ』を残す、残さないの議論はこれまでなかった。『中野サンプラザ』を建て替えるという建物ありきの話になっていた」と指摘しました。 そのうえで「建物を残すとすれば、どれくらいコストがかかるのか、データで示すなどして方向性を出していきたい」と述べ、学識経験者らをメンバーとする検証委員会を設置して、計画の見直しを進める考えを示しました。 「中野サンプラザ」は、地域のランドマークとして親しまれ、最近はアイドルグループがコンサートを開くなど、アイドルの聖地としても知られています。
スペインのカタルーニャ州では独立問題などの混乱で観光客が落ち込む中、カタルーニャ州出身の世界的な建築家アントニオ・ガウディが設計した別荘が、建築されてから130年余りを経て一般に公開されることになり、新たな観光資源として注目を集めています。 これまで個人が所有していたため内部は公開されていませんでしたが、金融機関が購入しおよそ2年かけて修復を行ったのち、16日建築されてから130年余りを経て、初めて一般に公開されることになりました。 レンガ造りの建物は、外壁がマリーゴールドの花をデザインしたタイルで飾られ、内装にはオリーブなどをモチーフにした装飾がほどこされています。 ガウディ建築に特徴的な曲線をいかしたデザインではありませんが、自然との調和を目指した建物で、その後の作品の片りんがうかがえます。 広報担当者は、「バルセロナの重要な遺産が初めて公開される歴史的な出来事で、ガウディの建築家とし
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の西側に計画されていた高さ8メートルの「立体都市公園」は、景観に配慮して一部が地上に整備されることになりました。 新国立競技場の整備計画では、スタジアム西側のいわゆる「外苑西通り」に面する高さ8メートルの人工地盤の上に、およそ1万4000平方メートルの「立体都市公園」がつくられることになっていました。 しかし、周辺の住民から「見通しが悪く圧迫感を感じる」という意見があったことなどから見直しが検討され、公園の4分の1程度に当たるおよそ3300平方メートルが人工地盤ではなく地上に整備されることになりました。地上に整備される部分は隣接する道路からつながる形となり、見通しもよくなるということで、計画の変更による工期や費用への影響もないとしています。 新国立競技場のデザインを担当している建築家の隈研吾さんは、「公園を地上に
建築界で最も権威があるとされ、建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞の授賞式が、天皇皇后両陛下も出席されて、東京の迎賓館で行われ、スペインの建築家グループに賞が手渡されました。 ことしは、スペインの建築家グループ「RCRアーキテクツ」のラファエル・アランダさんと、カルメ・ピジェムさん、ラモン・ヴィラルタさんの3人が選ばれ、20日に東京・港区の迎賓館で、天皇皇后両陛下も出席されて、授賞式が行われました。 式では、賞を主催する財団のトム・プリツカー会長から3人にメダルが贈られ、受賞者を代表してカルメ・ピジェムさんが「人生最良の決断は、3人で建築を志そうと決めたことです」などと、あいさつしました。 3人はスペイン北部のカタルーニャ地方に拠点を置き、スペイン国内を中心に公共建築や住宅などを設計しています。それぞれの地域の歴史や気候、文化などを建物のレイアウトに生かすとともに、リサイクルされた鉄
日本の文化などの情報を発信する海外の拠点「ジャパン・ハウス」が、イギリスやアメリカに先駆けてブラジルのサンパウロに完成し、麻生副総理兼財務大臣や、テメル大統領などが出席して記念の式典が行われました。 このうち、サンパウロの中心部、「パウリスタ大通り」のビルに設けられた施設がほかに先駆けて完成し、先月30日、記念の式典が行われました。式典には、日本の麻生副総理兼財務大臣や、ブラジルのテメル大統領に加えて現地の日系人などおよそ200人が出席して、施設の完成を祝いました。 完成した施設は、ビルの3つのフロアを改装したもので、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムのデザインを担当する建築家の隈研吾氏が設計したひのきの外壁が特徴的です。また、日本の職人が伝統的な手法で竹を編み上げた巨大なオブジェのほか、沖縄の織物「芭蕉布」が置かれ、日本の伝統文化などを紹介するコーナーが設けられ
世界的に活躍する日本人建築家、坂茂さんが設計した大規模な音楽複合施設が、22日にフランスのパリ郊外にオープンするのを前にメディアに公開され、新たな文化の拠点になることが期待されています。 施設を設計したのは世界的に活躍する建築家の坂茂さんです。施設には6000人を収容できる多目的ホールとクラシックコンサート専用のホールが備えられているほか、施設の入り口には大型のスクリーンが設けられ、外にいる人にも内部のコンサートのもようを紹介できるようになっています。 またドーム型の建物の周りには、船の帆の形をイメージした高さ45メートルの太陽光パネルが設置されていて、発電の効率を高められるように太陽の動きに合わせてパネルが移動する仕組みになっています。 坂さんは「ここに来て音楽を聴く前の時間や聴いたあとの時間に建築の空間で季節を感じたり、人がにぎやかに動いたりする。それが建築をよりダイナミックにして来た
国の重要文化財に指定されている日銀本店の本館では、首都直下地震に備えた免震化工事が進められていて、ふだんは見られない地下の外壁などが見える工事の現場が、9日に報道陣に公開されました。 去年10月から、首都直下地震などに備えた免震化工事が進められていて、ふだんは見られない掘削現場が9日に公開されました。 本館は、外壁に花こう岩などが使われ、総石造りの建物に見えますが、実際には、れんがの外壁を石で覆う構造になっています。 深さ7メートルまで掘られた工事の現場を見ると、地下部分の外壁は、れんががむき出しになっていて、れんが造りの建物であることがわかります。 本館は、当時としては珍しいコンクリートの土台を作り、高い場所の外壁はれんがを薄くして軽量化することなどによって、耐震性を高めたということで、大正12年の関東大震災でも壊れませんでした。 今回の工事では、コンクリートの土台の下に、新たに鉄筋コン
東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアム、新国立競技場の建設資材への採用を目指して、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町で、特産の杉の木の切り出し作業が行われています。 南三陸町では、「復興五輪」を象徴する取り組みの1つとして、特産の「南三陸杉」の採用を目指していて、6日は、地元の職人3人が志津川地区の杉林に入り、樹齢60年ほどの良質の杉を選んでチェーンソーで手際よく切り出していました。南三陸杉は強度が高いのが特長だということで、町では津波の被害を比較的受けなかった林業を町の産業の柱にしようとブランド化に取り組んでいます。 町は今後、隈さんらに対するPRを強めていくことしていて、南三陸森林管理協議会の佐藤太一事務局長は「復興をさらに前に進めるきっかけとして、ぜひ採用してもらいたい」と話しています。
東日本大震災で被災した宮城県南三陸町で、プレハブの店舗で営業を続け、延べ100万人以上が訪れてきた「南三陸さんさん商店街」が、かさ上げされた、かつての町の中心部に移転し、3日、オープンしました。 仮設での営業は去年の年末で終わり、かさ上げされた、かつての町の中心部に移転して、3日から営業を始めました。 初日の3日は午前10時から記念式典が開かれ、町の関係者など、およそ200人がテープカットとともに風船を空に放ってオープンを祝いました。商店街にはオープンを待ちわびた大勢の人が詰めかけ、ふるまわれた、かき汁などを味わいながら買い物を楽しんでいました。 商店街の建物は建築家の隈研吾氏のデザインで、飲食店や鮮魚店など合わせて28の店が入っています。 訪れた70代の女性は「商店街のオープンを見て、町の復興の状況を確認することができました。にぎわっているので、これからも頑張ってほしいです」と話していま
建築界で最も権威があるとされ、「建築界のノーベル賞」とも呼ばれる「プリツカー賞」の授賞式が、ことしは東京の迎賓館で行われることになりました。授賞式の会場は世界的に著名な建築が選ばれ、日本では平成元年の奈良の東大寺以来、28年ぶり2回目となります。 授賞式は世界的に著名な建築が会場に選ばれ、ことしは国宝に指定されている東京・港区の迎賓館で行われることになりました。 迎賓館は明治42年に皇太子、後の大正天皇の住まいとして建てられ、当時の建築技術や美術工芸の粋が集められています。昭和49年から迎賓館として、運営され、国賓として来日した各国の大統領や国王などが宿泊し、サミット=主要国首脳会議の会場となるなど、戦後日本の外交活動の舞台になってきました。 プリツカ-賞の授賞式が日本で行われるのは、平成元年に奈良市の東大寺が会場に選ばれて以来、28年ぶり2回目です。 授賞式は5月20日に行われ、ことしの
JR東日本は10日、山手線の品川駅と田町駅の間に整備する新たな駅の起工式を行い、2020年春の開業に向けた工事が本格化することになりました。 10日は現地で起工式が行われ、関係者が工事の安全を祈願しました。 新しい駅は新国立競技場をデザインした建築家の隈研吾氏が設計し、壁面は大きなガラス張りで、駅構内の中央部分は吹き抜けにします。1階に設けるホームには山手線と京浜東北線が乗り入れ、2階と3階に改札口や店舗などを設ける計画です。 JR東日本では東京オリンピック・パラリンピックを前にした2020年春に新駅を開業する予定で、冨田哲郎社長は記者団に対し「魅力のある駅や街づくりを通して東京の成長と繁栄の拠点としていきたい。新しい駅の名前は地元の皆さんの意見などを踏まえながら、今後、検討していきたい」と述べました。 山手線の新しい駅について、石井国土交通大臣は閣議のあとの会見で、「品川駅と田町駅の間は
震度6弱の揺れを観測した先月の地震で大きな被害を受けた鳥取県倉吉市の観光名所、「白壁土蔵群」で、歴史的建造物についての専門知識を持つ建築士が詳しい被害状況を確認する調査を行いました。 これを受けて、歴史的建造物についての専門知識を持つとして各地の建築士会が登録した建築士、「ヘリテージマネージャー」が被害の詳しい状況を確認する調査を行いました。13日は、鳥取県のほか兵庫県や徳島県などから来た建築士や市の職員など合わせておよそ30人が10の班に分かれ、住宅や店舗などを回りました。 このうち鳥取県の建築士たちは築100年以上の住宅を訪れて周りや内部を詳しく調べ、大きな蔵の白壁にひびが入った様子を写真に撮るなどしていました。この住宅に住む杉本恵子さんは、「専門の建築士に、家の外壁だけでなく内部も調査してもらい、安心しました」と話していました。 調査は今月19日と20日にも行われ、調査結果を受けて、
大手住宅メーカーの「大和ハウス工業」が建築した鉄骨製のアパートなど160棟の屋根裏部分に、建築基準法に違反して、国が認定した仕様と異なる石こうボードなどが使われていたことがわかりました。このうち10棟では、火災の際に倒壊を防ぐ性能が低くなっているということで、大和ハウス工業は、所有者への報告や無料での改修工事を急ぐことにしています。 また、この石こうボードを使った壁の耐火試験を第三者機関が行ったところ、強度が足りないことなどから長崎と宮崎、大分、熊本、それに広島県の合わせて10棟のアパートでは、火災の際に建物の倒壊を防ぐ性能が低くなっているということです。 工場での部材の製造や発注のミスが原因だということで、大和ハウス工業は、所有者への報告や無料の改修工事を急ぐことにしています。大和ハウス工業は「人的ミスを発見することができず、入居者やオーナー様に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび
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