過ぎ去った「今」は「過去」と呼ばれ、これから来る「今」は「未来」と呼ばれる。時間の流れというのは「今」の連続だ。「今」は決して捕まえることが出来ない一瞬だ。 時間とは何か 私たちが普段から当たり前に感じている時間というもの。実はこれには非常に謎が多い。 「時間」は昔から哲学者、科学者を悩ませてきた大きな謎の一つだ。 まずは簡単に「時間」の歴史を振り返ろう。 天体の周期 太古の昔、時間とは天体の動きそのものだった。 太陽が東の地平線より現れて一日の始まりを知らせ、しばらく大地を明るく照らした後、西の地平線へと沈んで一日の終わりを告げる。 当時の人々は自然と、太陽の周期的な動きを1日という一つの単位として扱うようになった。 天体の動きをさらに詳しく観察することで、1年という大きな周期があることにも気づいた。 太陽が作る影が時間の目安となることに気づいた人々は、オベリスクと呼ばれる高い石碑を建て