総務省は22日、携帯電話端末の「SIMロック」について、来年5月以降の新機種から原則として解除を義務づけることを正式に決めた。消費者が携帯会社を選ぶ自由が広がる一方、変更先で通信規格などが違うと端末が正しく動かない恐れもある。顧客への十分な説明が求められそうだ。 SIMロックは、通信に欠かせない端末に差し込むSIMカードについて、他社のカードが使えないように端末を設定すること。携帯会社が顧客の囲い込みに使ってきた。 総務省が改正したガイドラインによると、原則、顧客の求めがあれば無料でロックを外さなければならなくなる。利用者は、端末はそのままで通信契約を結ぶ会社を変えたり、海外で現地会社と安い契約を結んだりする道が開ける。