中世都市と暴力 作者: ニコルゴンティエ,Nicole Gonthier,藤田朋久,藤田なち子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1999/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (11件) を見る 言葉の暴力。 他人の検閲 貧乏人同士で争う 晩婚化 暴力は同化できない焦りから 親方と職人の対立 圧力団体となった徒党 言葉の暴力。 通りとは私的な争いをついに公にする場。 往来が通行人に用意するさまざまな暴力のなかでも、侮辱や、嘲笑や、冷やかしほど効果てきめんなものはなかった。(略) 通りで起きることは、たちまち人々の目に留まり、通行人たちも通りに住む人々の視線にさらされていた。また逆に、通行人も通りに面した店先からなかを覗き込み、建物の住人の私生活をかなり知ることができた。(略) 通りと住居のあいだの不断の交渉や、都市生活につきものの「覗き趣味