JR西日本は24日、11月末で引退する初代新幹線「0系」のさよなら運転を、12月に新大阪−博多間で行うと発表した。世界最速列車として昭和39年にデビューし、高度成長を支えた「夢の超特急」が、臨時列車で「ひかり」として復活する。 0系はこれまで約3200両が製造されたが、車体の老朽化などから東海道新幹線では既に引退。現在は山陽新幹線「こだま」でのみ運行しているが、11月30日で定期列車が最終便を迎え、全車両が引退する。 12月6、13、14日に運行される特別イベント「0系さよなら運転」で、ひかりに復活した0系が上り1本(14日のみ)、下り3本で運行。6両編成、全車指定席(各定員約400人)で、一部を除き1カ月前から全国のみどりの窓口で切符を発売する。 同社によると、新山口駅で下り0系「ひかり」が、500系「こだま」を追い抜く珍しいシーンもみられるという。