【北京=矢板明夫】中国教育省がこのほど、漢字改革の一環として、8300もある常用漢字のうち、44字の書き方を一部変更する案をメディアで発表し、意見を募ったところ、メディアや市民から多くの反対意見が寄せられた。 変更案は、現行漢字の「茶」の下のカタカナの「ホ」に似た部分を「木」に変えることや、「琴」「琵」などの左上の 「王」の字の最後の一筆をはね上げるといった微調整がほとんどだ。教育省の説明によると、改革の目的は、宋体(明朝体)の字体を守り、規格を統一することと、漢字をより美しく見せるためだとされ、変更案は専門家チームが8年間をかけて議論した結果だという。 しかし、長年慣れ親しんだ漢字の書き方の変更に抵抗を覚える中国人が多く、大手ポータルサイトの新浪網が行ったアンケートでは89%が「変更する必要なし」と思っているという。アンケートに寄せられたコメントには「今までの書き方は十分美しく、整形手術