福岡市営地下鉄箱崎線(中洲川端~貝塚、4・7キロ)と西鉄貝塚線(貝塚~西鉄新宮、11キロ)をつなげて直通運転する計画で、福岡市は収支予測と費用対効果の試算から「直通化は困難」とする見解をまとめた。直通化は、市が構想している人工島(アイランドシティ)への鉄道延伸の前提となっており、延伸構想の事業化は厳しい状況になった。 直通化を巡っては、市は〈1〉西鉄新宮~中洲川端(15・7キロ)〈2〉西鉄新宮~天神(16・5キロ)の2案を挙げ、いずれも区間内を3両編成の新型車両で運行することを検討してきた。 市の収支予測では、2案とも直通運転開始から約10年後の利用者は、1日当たり約4万4000~5万8000人増加し、増収は年間約2億~2億6000万円。これに対し、駅ホームや改札システムの改修などに要する初期投資は約190億~200億円。これに車両の補修など更新経費などを加えると、40年間使用した場合、年