市長 合併に至るまでには、城南町と植木町で、ともに住民投票が行われるなど、決して平坦な道のりではありませんでした。それだけに、大変感慨深いものがあります。両町の住民の皆さんの思いをしっかり受け止めて、豊かな農産物や観光資源等を生かしたまちづくりを進め、さらにはインターチェンジや工業団地等の活用による企業誘致など、それぞれの町が有する特色やポテンシャルを最大限に引き出し、市域全体の活性化を図っていきます。 市長 新市の市域は1.5倍になり、北と南に広がります。すでに政令指定都市ビジョンの策定を進めており、目指す姿を「九州ど真ん中!日本一暮らしやすい政令市くまもと」とし、副題に「〜水と緑と歴史が息づき 未来へ挑戦する交流都市〜」を掲げています。 熊本市は、水道水の100%を豊富な地下水でまかなっており、熊本城を中心とした歴史や文化、充実した医療や教育環境、食の恵みなど優れた特性を持っています
「工場萌(も)え」と呼ばれる工業地帯の景観好きの人たちを呼び込もうと、北九州市は市内に立地する工場の魅力を紹介する観光パンフレットの作成や工場を巡るバスツアーの実施を計画している。 工場萌えは、工場群をテーマにした写真集が人気を集めたことをきっかけに、2007年頃から広まり始めた。無機質な煙突や配管、タンクなどの景観に美を見いだし、眺めて楽しむという。写真集などでよく紹介される京浜工業地帯では見物ツアーも実施されているという。 同市には新日鉄八幡製鉄所や住友金属などの工場が立ち並んでおり、市観光課は誘客に活用できるとして景観ポイントになりそうな約30か所で工場群の見え方などをチェック。 このうち、若松区・高塔山公園から望む対岸の洞海湾、門司区・大里海岸から眺める小倉港の工場群など5か所を、市の観光パンフレットの新コーナーで紹介する。今月中に15万部発行し、市内の観光案内所に置く予定。 新年
来春に迫った九州新幹線鹿児島ルートの全線開通時期を知らない人が、東京と大阪でいずれも9割を超えることが3日、電通九州(福岡市)のアンケートで明らかになった。「来春開業」の認知度は九州内でも4割にとどまっており、関係者に効果的なPR活動が求められそうだ。 質問は九州7県の計2000人と大阪、東京各400人を対象に1月、インターネット上で行った。この結果、来春の全線開通を知っていたのは東京、大阪でそれぞれ9%、九州で40%だった。ただ、九州内でも沿線の鹿児島、熊本の各65%に対し、大分12%、宮崎19%とばらつきが見られた。 一方、開通後に新幹線を「ぜひ利用したい」「やや利用したい」と回答した人の割合は大阪で計41%と、鹿児島78%、福岡59%、熊本57%の沿線3県に次いで高かった。全線開通で新大阪―鹿児島中央間の直通運転が始まることもあり、電通九州は「潜在的なニーズを掘り起こすために、関西圏
多良木町が簡易宿泊施設として活用するため、JR九州から購入したブルートレイン「はやぶさ」の客車3両の輸送作業が8日、JR人吉駅で始まった。全長21メートル、重さ31〜38トンもある車両を1両ずつ大型トレーラーに載せ、3日間かけて同町まで陸送する。 「はやぶさ」は東京―熊本間を走っていたが、昨年3月に廃止された。町では、国の交付金などを活用し、観光やグリーンツーリズムなどで訪れた人の宿泊施設に整備しようと客車3両を購入。くま川鉄道多良木駅近くの貨物積み下ろし場跡地に設置し、7月の開業を目指す。 この日は、作業員ら約20人がクレーン2台を使って客車をつり上げ、車輪を取り外した後、約1時間かけてトレーラーに積み込んだ。珍しい光景に通りかかった市民も思わず足を止め、作業に見入っていた。 搬送作業は交通量の少ない深夜から未明に行われ、11日には設置が終わる。
火災で焼け落ちたトタン屋根などが積み上げられた上川端商店街(2日午前11時18分、福岡市博多区で)=宮坂永史撮影 福岡市博多区の上川端商店街では、9店が焼けた火災から一夜明けた2日午前、通行規制が解除され、現場近くの店も営業を再開するなど、復旧に向けて動き出した。 焼けた店の軒先には、柱やトタン屋根などが山積みのままだが、通行規制は解除され、現場前の通りは通行できるようになった。 同商店街振興組合の役員たちは早朝から、熱で曲がったアーケードや、その屋根を開閉する電源の修復作業の手配に追われた。電源は熱で溶けており、屋根は開いたままになっている。同組合は焼け出されたごみを早急に撤去するよう業者に連絡する。現場には安全のためにガードマンを置くという。 火災があった1日は休業した被災現場周辺の店のほとんどがこの日、営業を再開した。婦人用衣料品店を営む鈴木亮子さん(72)は、「火事の影響で仕事にな
業績が低迷している家電量販店のベスト電器(福岡市)は1日、全直営店の約3割の63店を2012年2月末までに閉鎖すると発表した。また、新規採用の見送りなどで従業員規模(パートを含め約5300人)をスリム化し、約1000人分の人件費削減で収益改善を図る。 63店のうち原田店(福岡県筑紫野市)や新下関店(山口県下関市)など9店は2月末までに閉店。5月までに浅草松屋店(東京)、岸和田長崎屋店(大阪府岸和田市)など九州外の5店も閉める。残りは「営業戦略上、現段階では言えない」としている。従業員は原則、配置転換などで対応する。 人件費削減については、11年春の新規採用見送り、退職などの自然減のほか、現在検討中の正社員の希望退職募集で進めたい考え。深沢政和社長ら役員19人の月額報酬も2月から当分の間、20〜40%カットする。ベスト電器の10年度の連結決算は過去最大の301億円の税引き後赤字を見込む。リス
1日午前6時頃、福岡市博多区上川端町の「上川端商店街」の一角から出火、衣料品店や飲食店など計10店が入っている建物8棟、計約1000平方メートルを焼いた。福岡市消防局は消防車36台、消防ヘリ1機を出動させて消火にあたり、約6時間後に鎮火した。けが人はいなかった。福岡県警博多署は市消防局と合同で実況見分を行い、出火元や原因を調べている。 博多署などの発表によると、現場は博多川沿いの築50年以上の木造建物が並ぶ一角で、創業約80年の薬局も被災した。燃えた店舗の火災報知機が作動し、警備会社の従業員が同店内に設置されている防犯カメラで見たところ、煙が出ていたため、119番した。 被災した10店は婦人服店や居酒屋、焼き肉店などで、いずれも営業はしていなかった。うち2店は住居を兼ねており、計4人が寝ていたが、逃げ出して無事だった。近くの飲食店従業員、後藤馨さん(69)は「午前6時過ぎに消防車のサイレン
平成22年2月22日にちなんだ記念押印(22日午前10時2分、福岡市・天神の福岡中央郵便局で)=江口聡子撮影 きょうは平成22年2月22日。「2」が五つも並ぶ珍しい日付とあって、鉄道会社が売り出した記念切符が次々と売り切れ、郵便局にも記念の押印を求める人が詰めかけた。 JR西日本は、「22・2・22」の日付が入った記念台紙付きの入場券を準備した。切符は厚紙で作った昔ながらの「硬券」で、1枚140円。九州では午前5時半から山陽新幹線の小倉駅で500枚、博多駅で1000枚を売り始めたが、発売開始前から10人ほどの列ができ、両駅とも午前中で完売するほどの人気だった。山口県内でも新山口、山口、宇部などの駅で取り扱い、売れ行き好調という。 山口県岩国市の第3セクター・錦川鉄道も、硬券タイプの記念入場券を222枚発行し、利用客へのプレゼントを始めた。 また、毎月22日は語呂合わせで「夫婦の日」。熊本県
南阿蘇村と高森町を結ぶ第3セクター・南阿蘇鉄道で、高森町内産の新酒を味わう「新酒列車」が運行し、新酒と車窓の景色を楽しむ客でにぎわった。 高森町内で開かれているイベント「第22回新酒とふるさとの味まつり」(3月14日まで)に合わせて運行。立野駅を午後2時半に出発、車内では弁当と芋煮、生酒(300ミリ・リットル入り)が提供され、約1時間の旅を楽しめる。生酒は、まつり期間中、町内約50の飲食店、宿泊施設でも800円前後で提供される。 27日にも運行する。料金は大人3000円。問い合わせは南阿蘇鉄道高森駅(0967・62・0058)へ。
鹿児島市中心部で深夜から未明にかけて、芝生で覆われた市電の軌道敷を整える芝刈り電車が走っている。導入は全国でも初めてという。 市交通局などが約4000万円をかけて開発。6トンの散水タンクを積んだ専用車両が、芝刈り機を載せた台車を引っ張る。芝生に水をまくほか、伸びた芝をそろえたり、刈った芝を吸い込んだりする。 16日夜から試験運行を始め、営業運転が終わった午後11時から午前4時まで、緑化されている鹿児島駅前―中洲通電停間約4キロを往復している。新年度から本格導入されると、これまで手作業による整備で年間約2800万円かかっていた維持費が約20%削減できるという。 国土交通省によると、路面電車は全国17都市で計205キロが営業運行されている。軌道の緑化はコンクリートやアスファルトで覆われた都市部の気温が上昇するヒートアイランド現象の緩和や景観の向上、騒音低減などの効果がある。広島市と高知市でも導
佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」建設を計画している財団法人「黒澤明文化振興財団」が集めた寄付金の大半を使い果たした問題で、同県は19日、財団に対し、寄付金のみに頼らない運営などを口頭で指導し、「従わない場合は解散命令を出すこともあり得る」と伝えた。 同市でこの日事情を説明した黒澤久雄理事長は、寄付金の大半を記念館建設までの仮施設の運営などで使い果たしたことを明らかにし、「3億8800万円の寄付金は保管している」との説明は虚偽だったとして陳謝した。 仮施設は「黒澤明記念館サテライトスタジオ」。記念館建設計画を継続する考えを示した黒澤理事長は記者会見で、「できる可能性があるのでやると言っている。5年ぐらいで」と話した。黒澤理事長は、黒澤明監督の長男。 また財団の理事に名を連ねている米国の映画監督ジョージ・ルーカス氏やスティーブン・スピルバーグ氏、マーティン・スコセッシ氏について、財団は「理事就
九州新幹線の車窓の景色を守るため、熊本県と熊本市は全線開通の1年前から沿線の広告物設置を原則として禁止する。さらに、県は沿線住民に協力を呼びかけ、遊休農地に菜の花やレンゲなどを植えてもらい、なごみの田園風景づくりを進める。 新八代(熊本県八代市)―鹿児島中央(鹿児島市)駅間が開通ずみの九州新幹線鹿児島ルートは、来年3月に全線開通する。「沿線の田園風景は魅力的な観光資源。広告物は一度設置されると撤去が困難になる」と県は1年前から規制に乗り出すことにした。関係する県条例の改正案を25日開会予定の定例議会に提案する。 県によると、線路や高架橋などから100〜500メートル以内の地域では、原則として一般広告物の設置を禁止する。沿線の事務所や店の敷地内に設けられる自家用広告物は、市街化区域を除いて、面積を50平方メートル以内に抑える。 既存の広告物については、所有者が今年3月から3年以内に、撤去した
寄付金の行方などについて市議会全員協議会で説明する黒澤久雄理事長(右、19日午前10時56分、佐賀県伊万里市で)=真子生次撮影 佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」建設を計画している財団法人「黒澤明文化振興財団」が集めた寄付金が所在不明になっている問題で、財団の黒澤久雄理事長らが19日、説明のため同市を訪れた。黒澤理事長は市議会全員協議会で、寄付金の大半を記念館建設までの仮施設の運営などで使い果たしていたことを明らかにし、虚偽の説明をしていたことを陳謝した。 黒澤理事長は黒澤明監督の長男。議会で、黒澤理事長は、財団に残っている現金や預金はほとんどなく、記念館の建設資金を調達するめどが立っていないことを認めたが、建設計画を継続する考えを明らかにした。開館時期については「いつまでと明確には言えない」とした。 同財団は市に「3億8800万円の寄付金は保管している」と説明していた。田畑稔常務理事は議会
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く