<群に従い、画一性を好み、仲間相互の不公平には敏感でありながら、差別や序列化や事大主義は無類に好きな国民。 それゆえに、つねに自分たちを越える優越者を求め、現実の利害、矛盾を調整する権威者を期待してきた。 とくに明治以降、「一君」のもとで「万民」が平等という理想、おらが村、おらが国のみ良かれという感覚、そういうものが日本国民の意識の基調として持続されてきた。 こうした精神構造が変わらない限り、日本人の終局的な天皇権威からの解放はありえないであろう。> ―『ある昭和史―自分史の試み』(1975年)より これが二千年近く続いてるわけですからねぇ。 いよいよの時は権威にすがるって、ホント、タイと大差ありませんよ。どこが先進国だ。