「幸せ」実感できぬ理由東京オリンピック・パラリンピックまで2年を切った。前回の1964年大会当時、日本は高度経済成長の真只中にあり、東海道新幹線の開業や首都高速道路の開通に沸いていた。あれから半世紀以上の時間が経過し、日本の実質GDPは4倍を超え、一人当たりでみても3倍以上に増え、われわれの今日の生活水準は格段に向上した。 当時に比べると都市インフラは整い、産業が成長・発展し、衣・食・住の基本的ニーズは満たされてきた。しかし、この豊かな時代に多くの人が本当に「幸せ」を実感しているのかどうかは、疑問だ。その理由として、社会格差の拡大、縮小社会の進展、社会的孤立の深刻化などを挙げることができよう。 拡がる社会格差幸福度に関する研究で「幸福のパラドクス」という説がある。『国民の幸福度は経済成長とともに高まるが、一定の水準を超えると相関関係がなくなる』というものだ。これは人間の主観的幸福度が、先進
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