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ブックマーク / www.vice.com (3)

  • MRIでセックスして科学に貢献したカップル

    楽しみと不安が半々だったが、特に性的興奮を覚えたわけではなかった、とイダ・サベリス(Ida Sabelis)は当時を振り返る。その土曜日の朝、彼女は恋人と3時間かけて、アムステルダムからオランダ北部の湿地帯のフローニンゲンに向かった。その街の病院のMRI検査室で3人の科学者と話をしていたとき、彼女のなかにこんな想いが沸き起こった。 「この部屋にいる女性が自分だけだということに気づいたんです」と彼女はそのとき感じた激しい怒りを語った。「女性の身体の研究なのに、私しか女性がいないなんて!」 そもそもイダがこのプロジェクトへの参加を決めたのは、善意からというのもあるが、自身が女性の権利運動に青春を捧げた情熱的な人類学者だからだ。検査室内の歪なジェンダーバランスは彼女を苛立たせたが、同時に彼女のやる気を刺激した。イダは恋人の背中を叩き、「じゃあ、始めましょうか?」と声をかけた。 3人の科学者は直立

    MRIでセックスして科学に貢献したカップル
  • ベロチューをディープに探る

    的に他人の唾は気持ち悪い。他人の唾が自分のドリンクに入ったらがっかりだし、会話中に相手の唾が飛んできたら最悪だ。男性が当然のような顔をして、歩道のあちらこちらにタンを吐くのも非常に不愉快だ。だけど想像してほしい。そのタン吐き男性が、もしDickiesのくるぶし丈パンツと、Supremeの最新アイテムを身につけていたら、一晩かけて、彼の唾で自分の口の周りをベトベトにしたがる好事家もいるだろう。 よく考えればディープキスは奇妙な行為だ。どうして私たちはディープキスをするのだろう。ただ単に変態だから? それとも他人と「唾を交わしたい」と欲するような、生得的、生物学的な理由があるのだろうか? 残念ながら専門家のあいだでも意見が割れている。つまり明確な答えはない。パートナー選びのために進化の過程で必然的に生まれた習慣、とする説があるいっぽう、そもそもディープキス文化など、軽蔑の対象であり、メディ

    ベロチューをディープに探る
  • いまなお沖縄戦のトラウマに悩まされる老人たち 蟻塚先生の診察室からの報告

    沖縄戦を体験したお年寄りに、不眠や幻覚など、さまざまな精神症状が現れている。死体の匂いがする。死んだ人の顔が見える。歩けないほど足の裏が熱くなる。夜寝ていると体を触られている気がする。風景が白黒に見える──。6月23日の慰霊の日が近づくと不眠を訴えるお年寄りが少なくないという。雷や花火、米軍機の騒音がフラッシュバック(記憶の再体験)の引き金となることもある。 精神科医の蟻塚亮二さんは自宅のある仙台と福島と沖縄を行き来して、震災と原発事故、沖縄戦のトラウマに苦しむ人々の心のケアに取り組んでいる。 そんな蟻塚先生を沖縄市の病院に訪ね、診療の様子を見学後、インタビューした。蟻塚先生は森の奥深くに棲む、伝説上の賢人のような風貌だった。 診察室を訪れたお年寄りたちは蟻塚先生の前で、これまで家族にも打ちあけなかった戦時の忌まわしい体験と、その記憶が引き起こす症状を赤裸々に語る。彼ら彼女らは、いまも戦(

    いまなお沖縄戦のトラウマに悩まされる老人たち 蟻塚先生の診察室からの報告
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