先月Googleが「中国でこれ以上検閲を受け入れられない」と発表したことは、IT系メディアに限らず、ニュースでも取り上げられるほど大きな話題となった。正体不明の「中国当局」が謎の「検閲」をするというイメージを持つ読者もいることだろう。 そうしたことから「暗黒大陸」と中国を揶揄する書き込みも見られる。一方で中国政府は「中国は言論の自由を保証している」とアピールするが、多くの日本人は「言ってることとやっていることが違うだろう」と疑問に感じるだろう。中国のいう「言論の自由」とはなにか。 Googleの中国撤退の可能性について、検閲を理由として書く中国国内の報道はない。いや「なくなった」がより正しい。Googleが発表した直後は、勘ぐろうと思えば文中から勘ぐることのできた記事もあったが、それも中国国外メディアが「中国当局がこの件についての報道を控えるように命じた」という報道が流れたあたりから、パッ