「検索エンジンに登録される必要はない。なぜなら、そうやって来た読者は利益にならないからだ。少数でも有料購読してくれる読者を選ぶ」――News Corp.会長兼CEOのルパート・マードック(Rupert Murdoch)の弁だ。傘下の全情報サイトの有料化を表明したマードック氏だが、今後はGoogleからのアクセスも禁止して完全有料化への道を歩むという。 これはSky News Australiaの中で、政治エディターのDavid Speers氏がマードック氏にインタビューする形でコメントを得たもの。YouTubeにインタビューの内容がそのまま掲載されているほか、News Corp.傘下の米ウォールストリートジャーナル(WSJ)が記事として紹介している。 インタビューのなか、マードック氏は「読者は別の形態(この場合は新聞のこと)では有料で得ていた情報に無料でアクセスすべきではない。新聞を買うと
米Googleは10月8日(現地時間)、新しいニュースサービス『Google Living Stories』を同社Labsサイト内で公開した。ただひたすらニュース記事を集めて分類を行うGoogle Newsとは異なり、Living Storiesでは初めから特定のトピックごとのニュースに注目し、リアルタイムで収集した情報を時系列ベースで追うことができる。今回サービスの公開にあたりNew York TimesとWashington Postの2紙と提携しており、これらサイトのオンライン記事を収集対象としている。 これまでGoogle Newsでは特定のキーワードに対するニュースの収集は容易だったものの、機械処理による大まかな分類、そして本来入手したい話題とは異なるニュースが多数検索結果に含まれるなど、使い方はユーザーの裁量に委ねられている部分が大きかった。Living Storiesでは現在
◇小説断片化への不安 今年の二月、我々作家は、あるニュースを前にして、首を傾(かし)げつつも、大いなる不安を覚えたのだった。 首を傾げたのは、記事を何度読んでも、内容が理解できなかったせいだし、不安を覚えたのは、そうは言っても、自分たちの著作を否応(いやおう)なしにネットに公開されるかもしれない、という怯(おび)えからだった。 ご存じ、グーグル問題である。が、問題、問題と叫んだところで、出版関係者や著者でなければ、関心を持ち得ないだろうし、私も専門家ではないので、ここで妥当、かつ的確な説明ができるとも思えない。しかも、グーグル問題は、現在も流動的で、結論が出ていないときている。 つい先日も、米国作家協会、米国出版社協会の代理人が来日して、日本文芸家協会・副理事長の三田誠広氏と会見した、と新聞で読んだばかりだ。それによれば、三田氏も和解案を評価して、態度を軟化させたそうだ。 その和解案に賛同
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