平成22年度は可動式ホーム柵が整備されない見通しとなった門真南駅。大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線で唯一、市外の門真市にある=大阪府門真市 大阪市交通局が平成22年度中に転落防止用の可動式ホーム柵(さく)の整備を目指す市営地下鉄長堀鶴見緑地線で、全17駅のうち唯一市外にある門真南駅(門真市)だけが柵のない“空白駅”になる見通しが強まっている。大阪府が財政難を理由に2千万円余の補助金支出を拒んでいるからだ。橋下徹知事と平松邦夫市長との間で将来の府市再編構想をめぐる論戦は熱いが、市民生活に身近な安全対策の連携は低調気味のようだ。 門真市も「負担予定なし」 可動式ホーム柵は、電車到着時に車両の扉と連動して開閉し、転落や電車との接触を防ぐ。市交通局は市営地下鉄今里筋線で18年の開通当初から導入し、26年度までに千日前線、31年度までに御堂筋線全駅に設置を目指している。 長堀鶴見緑地線への可動柵導入費用