18日に就航半年を迎えた春秋航空の佐賀-上海線により、佐賀県を訪れる中国人観光客は大幅に増えた。経済効果について県は試算していないが、佐賀は九州を巡るツアーの発着点になっているのが現状だ。県内での滞在を長くし、消費してもらうには受け入れ体制の充実など官民挙げた取り組みが必要になる。 佐賀空港では、観光関係者が上海線到着のたびに中国人旅行者を迎え、佐賀を紹介する小冊子を配布している。冊子には観光名所のほか、スーパーやドラッグストアも掲載、県内でも買い物ができることをアピールする。 県によると、春秋航空を使って県内に宿泊した中国人団体客は6月末現在で約2千人。2010年は1年間で団体・個人客合わせて2738人で、上海線就航によって確実に増えた。しかし、経済効果については、懐疑的な関係者も多い。 県の上海線利用者アンケートでは、外国人221人(うち中国人216人)に利用目的を尋ねたところ、「観光