森田朗氏(右)と山本一郎氏が語る本当の“日本の争点”とは―? なんのための選挙なのか? そう感じるのも当然かもしれない。週プレ世代やそれ以降の世代にとって何よりも重要な「社会保障改革」が、争点としてまったく浮上してこないからだ。 そこで、この分野の第一人者である森田朗氏と、各種統計分析の専門家・山本一郎氏が、本当の“日本の争点”を語り合った。 ■社会保障はなぜ争点にならないのか? 山本 この選挙、とんでもないことになるかもしれません。11月末、公示前時点での話ですが、素直に数値を入れて選挙の趨勢(すうせい)を予測したら、自公で最大385議席、予想の中央値で348議席という数字が出ました。民主党支持者のかなりの割合が自民党に投票するという予測も出ました。公示前はどうしても与党が多めに出るので、実際にはそこまではいかないと思いますが。 森田 そこまでいったら異例の事態ですね。 山本 あり得ない