6月に引きこもりと思われる中年男性が起こした無差別殺人事件では、「一人で死んでほしい」とのコメントに様々な論議が起きました。被害にあった家族にとっては当然の感情かもしれませんが、引きこもり支援団体からは慎重な対応を望む声が上がりました。その事件に続いて引きこもっていた長男が周辺住民とトラブルになって戻ってきた後に、小学校の運動会の騒音に殺意を示したことに危機感を覚えた父親が殺害した事件がさらに波紋を起こしました。これらの事件を契機に引きこもりや8050が深刻な社会問題として一般の方にも知れ渡るようになりました。 深刻な8050問題 内閣府の調査によると中高年(40-64歳)の引きこもりが推計61万3千人いるとされ、15-39歳の引きこもりの推計54万1千人よりも多いことがわかりました。関係者の感覚ではもっと多いのではないかともいわれています。中高年の引きこもりが多い背景には、就職氷河期、リ