相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害されるなどした事件の裁判。8日の初公判では、被害者は個人が特定される情報は伏せて匿名で審理が行われたほか、傍聴席に遮蔽板が設置され、遺族などがほかの傍聴者から見えないようにする異例の対応がとられました。 この対応について、裁判長は冒頭、「被害者や遺族のプライバシーに配慮して傍聴席の一部を遮蔽板で見えないようにしている」と述べました。 また裁判長は検察官が起訴状を読み上げる前に、被害者の要望に応じて個人が特定される情報は伏せて匿名で審理を行うことを説明しました。 これを受けて検察官は起訴状を読み上げる際、漢字の「甲」「乙」「丙」という文字と、アルファベットを組み合わせて、殺人事件の被害者19人については「甲Aほか18名」などと述べました。 また殺人未遂事件の被害者については「乙Aほか23名」、施設の職員については「丙A」などと読み上げました。 被告