建築界にいくらコンピューターが普及しても、建物の意匠デザインをコンピューターに任せるなんてありえないと思う建築士の方は多いでしょう。 ところが、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の建築情報研究室(主催:山田悟史講師)の4回生、大野耕太郎さんはこんな常識を覆すAI(人工知能)システムを卒業論文のテーマとして開発しています。 あのフランスの巨匠、ル・コルビュジェ風のデザインを自動的にどんどん作成するもので、その名も「コルビジェネレーター」というのです。(研究の詳細はこちら) これが実用化されると、上司から「あ、今度の建物ね、施主がお気に入りのサボォア邸とロンシャンの礼拝堂をミックスしたテイストでデザインを作っておいて」といった“無理難題”が来ても、条件に合った建物デザインをスイスイと量産できるのです。 コルビジェネレーターによって、「サボォア邸」と「ロンシャンの礼拝堂」のテイストをミックス