検索サイトの運営会社は、個人名と個人情報を含むサイトへのリンクを検索結果から削除する義務がある──社会保障費を滞納した過去をネット上から消したかったスペイン人男性らの訴えに対し、欧州司法裁判所(ECJ)が「忘れられる権利」を支持した裁定だ。 スペインの個人情報保護当局と対立していたグーグルも、この裁定に従い削除要請に応じ始めた。ニューヨーク・タイムズによれば、受け付けを始めた5月末からの1カ月で、要請は約7万件に達したという。削除対象となったページは、EU圏のグーグルの検索結果から除外される。 ただし、あくまでも検索結果から除外されるだけで、ページそのものが消えるわけではない。しかも、表示されなくなるのは特定の氏名で検索した場合に限られる。そのため、検索キーワードの選び方次第では該当ページが表示されることもある。 そこでグーグルは一計を案じた。削除要請に基づいて検索結果から除外したリンクに