JR西日本は、特急電車「こうのとり」(新大阪―城崎温泉間)などに使われている旧国鉄型車両「183系」を、来春のダイヤ改正を機に廃車とすることを決めた。 車体をクリームとエンジで塗り分けた国鉄特急カラーで長年親しまれてきたが、老朽化に伴い、全28両が姿を消す。 183系は国鉄時代の1972年に関東の内房、外房両線に登場。西日本では86年に山陰、福知山両線で電化が完了したのに伴い、別の車両を改造した183系を、特急「北近畿」(こうのとりの前身)として運用を始めた。 87年の分割民営化後、京都発の「きのさき」「はしだて」とともに、日本海へのカニツアー列車としても人気を集めたが、JR西は2011年に新型の287系を投入し、順次、車両の入れ替えを進めていた。 JR東日本は臨時運行で存続させている。